1988年

金光教平和活動センター 設立

金光教平和活動センターは、1988年、昭和63年7月23日、広島で設立し、「一食を捧げるチャリティ献金」の呼びかけを行う。当時、2千万円を超える献金が集まり、世界的にも有名な都市型スラムのある、タイのバンコク、フィリピンのマニラのNGOに配分した。

SRDコンコウキョウセンター 設立

スモーキーマウンテン(当時)
煙が立ち上る

当時、フィリピンのマニラ市トンド地区には世界的に有名なスモーキーマウンテンというゴミ山があった。マニラ市のゴミが集められて山となり、そのゴミ山からガスが発生し、自然発火していた。貧しい人々は、わずかなお金を得ようと、ゴミ拾いをしながら、スモーキーマウンテンの周辺に住みつき、巨大なスラムになっていた。
この状況を何とかせねばということで、スモーキーマウンテンのすぐ麓の土地を買い、建物を建て、保育士を雇い、SRDコンコウキョウセンターという名の保育園をはじめた。

   

スタディツアーの実施

タイへは一ヶ月のボランティア研修、フィリピンへは1週間のスタディツアーを実施するようになる。その後、カンボジアのスタディツアーも行う。多くの若者たちが現地に足を運んで、貧困の実際を目の当たりにし、その中でもたくましく生きる人々の姿に触れて、自らの価値観や生き方を揺さぶられ、育てられてきた。

1997年

事務所移転

平成9年1月1日、事務所を広島から岡山県金光に移転し、活動をさらに展開するべく体制を整えた。

1999年

NPO法人格取得

平成10年12月の特定非営利活動促進法施行を受け、平成11年8月11日には、金光教外にもその働きが拡がることを願って、宗教を母体とするNGOとしては日本国内で初めてのNPO法人格を取得した。

    

他教団・他NGOとの協働

現地でのNGO間の協働はもとより、岡山県の宗教者で組織されたRNN(人道援助宗教NGOネットワーク)では、お互いの教義の違いを超えて、困っている人を助けようと、様々な被災地に募金を届け、毎月情報交換を行っている。